丹青社の100日新人研修 作る過程を実践で学ぶ

2017/10/12 04:22 更新


 実践力が身につく研修を重ねて――丹青社の「人づくりプロジェクト展」が今秋も東京・六本木で開かれた。新入社員が100日かけて、デザイナーや職人とともに作り上げた作品を展示、トークイベントなども行った。今年のテーマは「+(たす)と-(ひく)」。31人が13チームに分かれて取り組んだ。

 主に、デザイナーとのコンセプトワーク、それを図面にする意匠デザインワーク、実際に作るプロダクションワークと三つの仕事を行う。デザイナーや協力会社の担当者らと一緒に、クライアントの要望に応じて、商業施設などの空間作りを進める同社の業務が経験できる仕組み。問題解決や価値創造に向かう現場での「共通言語」の理解が促されるため、成長が早いと好評だ。

 新人の配属が100日遅れるだけでなく、多くのデザイナーや物作りを担当する協力会社からのサポートも大きい。今回もデザイナーで16人、関係会社は1チームに数社が関わった。大掛かりな新人研修だが、仕事に直結するものと位置づけ、今の形になって7回目。前身を含めると10年以上続けている。

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