田村駒 アートの力で広がるビリケンさん 豊田弘治氏と新ブランド

2025/02/04 10:59 更新NEW!


豊田弘治氏と立ち上げた「アイムビリケン」

 田村駒を代表するキャラクター「ビリケンさん」。そのビリケンさんがアーティストたちによって様々な魅力が引き出され、活躍の場が広がっている。

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 豊田弘治氏と新ブランド「アイムビリケン」を立ち上げた。3月中旬に開く「ビリケンクリエイターズ大阪」に向けて豊田氏がビリケンさんをモチーフにイラストを描いた。そのデザインをクッションやタオル、靴下などに載せて販売する。4月には阪急うめだ本店でイベントを開く。

 すでに実績があり、ライセンス先が広がっているのが「リトルビーンズタウンビリケン」。昨年、ウラタスパンコールと立ち上げた。80年代をイメージしたデザインでシーズン1、2が好評。靴下やインナーウェアなどライセンス先が広がっている。こちらも昨年12月の阪急うめだ本店での期間限定店を皮切りに、相次ぎ出店する。セレクトショップなど小売りとの別注企画も増やしたい考えだ。

ウラタスパンコール氏とは昨年、ポップな新ブランドを立ち上げた

 アーティストとの取り組み増加は、ビリケンさんを題材に「それぞれがイメージするビリケンさんを自由に描いてもらおう」と始めたビリケンクリエイターズ大阪が背景にある。300人以上のクリエイターたちとネットワークができ、アート作品の販売支援など新たなIP(知的財産)ビジネスを生み出すきっかけとなっている。昨年夏にはユニクロの大阪祭でクリエイターズ大阪の出品作品から四つが選ばれ、製品化された。他にも様々なブランドや企業、スポーツチームなどとビリケンさんを切り口にした協業が広がっている。3月に開くビリケンクリエイターズ大阪では、豊田弘治氏に加え、黒田征太郎氏も特別参加し、ビリケンをモチーフにした作品を発表する。



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