タイオン(名古屋市)は、ダウンウェア「タイオン」で米市場への直接進出を目指す。1月に合同展「プロジェクト・ニューヨーク(NY)」に出展するとともに、自社展示会をNYのソーホー・ブロードウェー沿いのビル・ペントハウスで開いた。
同社は「昨年まで米市場向けに在NYのショールームと契約し営業を委託してきた。しかし、「ブランドの魅力、商品の良さが伝わらず、ポテンシャルを発揮できない」とし、今回のプロジェクトNYに出展、同時に自社展を1月19日~2月3日に開催。
自社展には全米の約13州から約30社、バイヤー50人以上が来場。オンラインでは10社以上が、他に日本の商社も5、6社来場した。

同社は「従来のインナーダウン中心から(アウターを含めた)ダウンブランドを目指す一環」として、22~23年秋冬と23年春物で、レディス向け企画「wライン」のショート丈ダウンアイテムを強化している。特に「米市場でのヨガやアスレジャー需要に対応するスタイリングアイテムとして売っていく」と開発を進めた。
新商品のレディスアイテムは、ボレロ丈の長袖前ボタンジャケット、前ボタンベスト、プルオーバーベスト、ロング丈スカート。斜め格子キルティングで、黒、ネイビー、ライトゴールド、カーキ、オフホワイトの5色を揃える。サイズはXS~3XLの7サイズ。
「米国は消費者、バイヤーともに保守的。投資金額もかかり、回収も難しいが、直接進出を目指す。欧州並みの販売規模に、型にはまらずタイオンらしい、ダイナミックな戦略を組み立てたい」とする。