今夏もメンズで開襟シャツが好調だ。そのなかで、東洋エンタープライズ(東京)が企画・製造・販売するハワイアンシャツ「サンサーフ」の通称〝百虎〟と呼ばれる虎の総柄(2万9000円)が売れている。ジーンズ・アメカジ専門店のヒノヤ(東京)では、東京・上野を中心に東西6店とネットで販売、6月だけで仕入れ枚数の半数近くが売れるほどの勢いだ。
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サンサーフは、30~50年代のビンテージハワイアンシャツの生地やプリントなど細部の仕様を妥協することなく再現するブランド。百虎はマニアに強く支持され、過去にも販売したが、今年は「十数年ぶりの復刻では」(木下一成ヒノヤ本店店長)という。
デッドストックのビンテージを参考に、印刷版を全て作り直し再構築した。昔の染料ならではの独自の色を調整し、14色の版を手で刷り重ねることで、虎の毛並み、模様などを忠実に再現した。生地はレーヨンのちりめんで、竹ボタンを使っている。
ヒノヤは5月末に同商品を投入。6月に入り、年配の常連男性客や外国人客を中心に売れ出した。ネイビー、レッド、ブラックと別注のオフホワイトがある。人気は別注とネイビー。
例年ハワイアンシャツは4月末から5月の連休にかけて売れるが、「今年は6月にピークが来た。5月上旬の気温が低かったことが影響しているのかもしれない」(木下店長)と見る。