「お名刺を1枚お願いします」「コートをお預かりします」。東京・葛飾区の砂山靴下(砂山直樹社長)の展示会場の受付で来場者に対応したのは、小学校1、2年生の女の子。3人とも社員の子供で、新型コロナウイルスの流行で学校が休みになった子供たちだ。
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同社は休校措置が始まったときに、小学校低学年の子供を持つ社員が子連れで出勤できるようにした。親が仕事をしている間は、子供が自習できる場所として会議室を提供している。展示会期間中には、就労体験の提供として、受付の手伝いをお願いした。仕事のご褒美として図書券を用意したという。
靴下メーカーとしては早い時期から美容と健康分野に着目するなど、新しい領域を開拓してきた。「新型コロナウイルスの流行で働き方や暮らし方、物に対する考え方も変わってきた。この変化からチャンスも見えてくる」と砂山社長は話す。