横浜のハンマーヘッドショップ&レストランで一部テナントが4月から土日の朝食営業を始める。新型肺炎で混み合うところに出かけたくない近隣住民などに新たな施設活用を打ち出す。
客船ターミナル・横浜ハンマーヘッドの商業施設として19年10月末にオープン、営業面積5000平方メートルに25店が揃う。足元のクルーズ客船の着岸は見込めない状況にあるが、立地する横浜・みなとみらいエリアの居住者などに支持されており、売り上げは2月までは目標を超えているという。
新型肺炎感染拡大の恐れで遠出や、横浜駅方面など人との接触が多くなるところに出るのが控えられるもと、運営する新港ふ頭客船ターミナルの岡田伸浩社長(横浜岡田屋社長)は「何かできないかと考えた」として、朝食営業を決めた。施設周辺には朝はジョギングや犬の散歩などを楽しむ姿も多く、ニーズも見込める。テラス席を備える飲食店が消毒などの手立てをとった上で朝8時から営業する。これらも含めて引き続きエリアへの浸透を目指す。
同施設はふ頭というほかにない立地だけでなく、食関連にシフト、横浜や神奈川の名店などのファクトリー型の店舗を配した思い切った体験型の店揃えが近場の大人に受け入れられている。明治以来、外国とつながる横浜の歴史を表すハンマーヘッドの名称の知名度も高まっている。