「サルバム」が登場した時に、また威勢のいいのが出てきたなと感じたことを覚えている。「ヨウジヤマモト」でパターンを担当してきた経緯もあり、ヨウジヤマモトと同じ匂いはするのだけれど、もっとヤンチャなムードを持っていた。テーラーリングの背景とストリートの程良いバランスが輝いていた。気づけば、もう若手とは言えないキャリア。パリでプレゼンテーションを再開した藤田哲平に、現在地を聞いた。
(小笠原拓郎編集委員)
小笠原 ブランドを創立してどれくらいになりますか。
藤田 10年目です。気づけば下の世代もいっぱいいる。でも10年といっても一瞬過ぎて、最初と気持ちは全く変わっていないです。29歳からサルバムを始めて、10年続けられるとは思っていなかった。スタッフは日本に1人、パリに1人の3人でやっています。
小笠原 パリに物件を借りて、メンズコレクションの時期には、その前の道を使ってプレゼンテーションをするようになりましたね。
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