解剖学美術館の蚤の市@Brooklyn(杉本佳子)

2015/10/26 00:00 更新



ちょっとホラーな雰囲気と楽しさがミックスした会場


  ブルックリンのゴワナス地区は、東はパークスロープ、西はキャロルガーデンズやコブルヒル、北はボーラムヒルと、高級住宅地に囲まれながら、アーティストのスタジオが点在する地域だ。

 そこに、病理解剖学美術館という非営利の美術館がある。その美術館が年に4回開催する蚤の市が、多くの来場者をひきつけている。



蚤の市が開催されているビル。元々倉庫で、今はイベント会場になっている


 私は前回、夏に開催されたときに行ってみたのだが、外に長蛇の列ができているのを見て諦めた。ハロウィーンがまもなくというこの時期に開催された今回の蚤の市に再度挑戦。早い時間に入って、どんな感じか見てくることができた。



会場は広くはない。ゆっくり見るなら開場時の入場がお勧め


 この蚤の市は以前は美術館内でやっていたそうだが、手狭になって、近くの別会場で開催されている。

 売られているものは剥製、骨、標本、歯、そしてそれに関連したさまざまな雑貨だ。標本瓶に入れられたカエルや小さなカメ、猿や蛇の頭など、ちょっとギョッとしてしまうものもある。そうでなくても、なんだか独特の世界。好きな人は好きなのだろう。



夏も2回開催されるが、気分的にはハロウィーン前のこの時期がピッタリ


 アリゲーターの頭の剥製を使ったネックレスもあった。



このアクセサリー屋さんは、かなり大ぶりのネックレスをたくさん揃えていた


 人造の歯は、マグネットやヘアピンなどにつける人がいるのだそう。



歯をデコレーションに使うお客さんがいるらしい


 ポストカードも、ちょっとおどろおどろしい。



このポストカードもらって喜ぶ人って?


 出展者の中には、ニューヨーク在住のジュエリーデザイナーで自分のブランド「アヤカ・ニシ」を主宰する西彩加さんもいる。

 

「毎回多くの人が来て、いろいろな出会いがあって楽しい」と言う西彩加さん


 西さんのジュエリーは骨、細胞、蜘蛛の巣といったモチーフが多い。テーストが合うお客さんがいるのではないかと参加し始め、今回が3回目という。

 西さんによると、お客さんはミュージシャンやタトゥーアーティスト、骨や解剖が好きな人たち。マニアックな人ばかりでなく、「ちょっとエッジィ」くらいの感覚で面白がっている人たちも多いという。「似たようなイベントにいくつか参加したけれど、ここまで人が多く来るのはなかった。



アヤカ・ニシのジュエリー。蚤の市にあわせた商品を持ち込んだが、オーダーによって美しい結婚指輪などもつくっている。ウエブサイト(http://www.ayakanishi.com/)で主に売られている


アヤカニシの指輪やピアス


 オンライン販売にフォーカスしようとしているので、メーリングリストを増やすのにも役立っている」と西さん。コミュニティーもできてきて、あまりコマーシャルになり過ぎない形で広がっていけばいいなと思っているそうだ。ちなみに、次回はクリスマス前に開催される。

 すぐそばにある病理解剖学美術館は、1階にギフトショップとカフェがある。剥製などを眺めながらお茶したい人にはお勧めだ。



病理解剖学美術館の外観



89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッシ ョンビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで 20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜 更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダム に紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



この記事に関連する記事