ニューヨークファッションウイークの最中、あるプレゼンテーションに向かうエレベーターの中で一緒になった女性が、とてもポップで個性的なジュエリーをじゃらじゃらつけていた。思わず「それ、いいわね!」と声をかけたら、自分でやっているブランドのだというので、早速インスタグラムを教えてもらった。名前は「ドールチャンク」。チャンキーなジュエリーにぴったりの名前で、その後フォローしていてずっと気になっていたので、改めてデザイナーのクリステン・ベイトマンさんにお話を伺った。
会って初めて知ったのだが、ベイトマンさんはインスタグラムで12万9000人のフォロワーをもつファッションライターだった。ファッションやカルチャーに関する本を9冊出した他、ニューヨークタイムズ、ヴォーグ、ハーパースバザーなどにも寄稿してきている。
その仕事を続けながらドールチャンクを立ち上げたのは2年前。元々チャンキーなジュエリーが好きで、楽しくてハッピーな気持ちになれて見たことがないジュエリーのブランドをいつかやりたい!と思っていたそうだ。
ベイトマンさんは、パーソンズで総合デザインと文学論をダブルメジャーで専攻し、夏休みにセントラルセントマーチンズでニットウエアを学んだ。ジュエリーの勉強はしていなくて、独学で学んだという。
素材はアクリル、セラミック、ガラスクリスタル、真珠母で包んだガラスクリスタルなど。指輪のバンド部分は、スターリングシルバーを使う。
一番人気のあるモチーフは「歯」。ピンク、赤、白、黄色、水色、グリーンでネックレスと指輪をつくっている。


ドールヘッドも人気。中に鏡を入れたロケットもある。「クリーピー(気持ち悪い)でキュート」を狙っているというので、「日本語では“怖可愛い”と言う」と伝えたら、「それいい!」と喜ばれた。


テディベアの指輪はお腹に抱えたハートを磁石で取り外せるようになっていて、これも可愛いアイデアだ。

中心価格帯は指輪が200ドルから260ドル、ネックレスが250ドルから340ドル。生産はすべてニューヨークだ。工場が減ってきていて値段も高く大変だそうだが、海外で生産してコピーされる人を多く見てきているとのこと。「ローカルでつくることが大事」の信念をもっている。
ソーシャルメディアで見つけてくるお客が多く、販路はウエブサイトのみ。世界中に発送していて、アメリカの次はイギリス、カナダ、オーストラリア、タイの順で多い。日本からもオーダーがくるそうだ。
顧客は若い人が多いのではと思ったが、図書館やアート業界で働く50代の人たちもいるとか。
近いうちに「ベビーヘッド」の形のハンドバッグも発売する予定。「ドールチャンクバザール」という別サイトで、ビンテージのジュエリーも売っている。ビンテージのジュエリーが好きな人には、ぜひチェックしてみることをお勧めしたい。

89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)
