スタイルピックス、実践型ファッション教育スクールを開設 校長に軍地彩弓氏

2026/01/16 06:28 更新NEW!


軍地彩弓さん

 「従来のファッション教育は現場の実情に合っていない」――スタイルピックス(深地雅也代表)は、月額制のファッション教育スクール「ファッションクリエイティブサロン」(FCS)を1月23日に開講する。校長には、ファッションクリエイティブディレクターの軍地彩弓さんを迎える。業界の若手実務者を主な対象とし、参加しやすい金額設定とした。軍地さんは「実践教育はもちろん、参加者同士がつながる場にしたい」と話している。

(永松浩介)

必要な最先端を

 開校の背景には、ファッション教育への問題意識がある。専門学校で13年間教鞭(きょうべん)をとった代表の深地さんが、ファッション教育のあり方に疑問を抱いていたことが出発点だ。「今に限らず、ずっとそう。教育内容が更新されていない」と深地さんは指摘する。

 業界に入ったものの、学んだことと複雑化した現場との乖離(かいり)に戸惑う若手が多いと見ており、「FCSがメンター機能を果たせれば」と話す。軍地さんも「昔の常識ではなく、今必要な最先端の知識や手段の獲得がサロンの目指すところ」と強調する。

 FCSが提供するのは大きく二つ。実践的な学びと、サロンの名が示す通り、つながりを通じた実践知の共有だ。

 業界を取り巻く環境は激変しており、物が売れない時代に従来のやり方は通用しにくくなっている。例えば、デザイナーが「いい物を作ったから店に卸せる」時代ではもはやない。今求められるのは、製品を「どうデジタルで拡散し」「いかに効率的にECで売るか」というテックとビジネスが融合した知見だ。

 講義内容は、オンラインでの「売り方」を中心に据えている。SNS施策やEC運用、ウェブ解析などを軸としながら、「作り方」や「続け方」(サステイナビリティー)までをワンストップで学べる内容だ。講師陣は軍地さん、深地さんのネットワークを活用し、現場の最前線で活躍する人材を揃えた。

横のつながり醸成

 参加者同士のネットワークも重視する。積極的に交流の場を設けるという。普段はチャットグループで情報交換し、月1回のオフラインイベントでは実際に顔を合わせて交流できる。

 深地さんは「業界内での横のつながりを築くことで、成功・失敗事例も共有できる。自社事業の改善につなげてほしい」と語る。

 料金プランは2種類。ベーシックプランは月額2900円。プレミアムプランは9800円。4人のレギュラー講師陣による毎日の情報発信、月1回の業界著名人による特別講義への参加(オンライン/オフライン)、講師陣への質問箱などが共通のメニューとなる。

 プレミアムプランでは、毎週実施されるSNSやEC運用、テック、メディア論などの専門知識を得られる講義をすべて受講できる。例えば、深地さんはウェブ解析で6回のクラスを担当する。

 軍地さんは「学生や地方の小規模事業者などにも役立つはず。企業や規模の枠を超えた横のつながりとしても活用してほしい」と話している。

■軍地彩弓 氏(ぐんじ・さゆみ)

 gumi-gumi代表。ファッション誌『ヴィヴィ』などでエディターとして活躍。その後「ヴォーグ ガール」クリエイティブディレクターなどを経て、25年に内閣府クールジャパン官民プラットフォームのクリエイティブディレクターに就く。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事