ストライプ立花社長 「ハラスメント防止を徹底」「石川前社長は経営には関わらない」

2020/03/31 18:50 更新


「従業員が安心して働ける環境確保に全力を尽くす」と立花社長

 ストライプインターナショナルの石川康晴前社長が自身のセクハラ報道を理由に辞任した件で、立花隆央(たかひろ)新社長に今後のハラスメント防止策や、経営方針を聞いた。

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 立花新社長は、3月6日付で石川氏が辞任したことに伴い、同日付で代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)に就任したばかり。一連の報道でも取り上げられた、18年12月の査問会については、非公開を前提に忌憚ない討議にしたため、「審議内容は申し上げられないが、査問会自体に問題があったとは考えておらず、その結論を尊重したい」という。ただし、今回の件が「従業員、お客様、お取引先様に大きな不安を抱かせたことは間違いないこと」であり、「現経営陣一同、今回の件を非常に重く受け止めており、セクハラを含む様々なハラスメントに関し、私ども経営陣一同、襟を正し、従業員が安心して働くことができる環境を確保するよう、全力を尽くす所存」と話す。

 今後のハラスメント防止策として、「ハラスメントに関する全社調査、外部弁護士によるハラスメント講習、公益通報窓口・相談方法の再周知、第三者を含む監督機関の新設」の実施を計画する。取締役などによるハラスメント事案については、従来の査問会を、より経営陣から独立し従業員に寄り添った制度にするため、「女性従業員代表や女性弁護士などの外部有識者を加えた第三者委員会的な組織に改編する」ことを検討している。

 社長辞任後も同社の筆頭株主かつオーナーである石川氏については、「(石川氏が)経営に関わることはない。最終的な経営の決定権は、新社長である私のもと新体制で行っていく。当社は所有と経営を分離した体制となる」。現状では、新たな取締役の選任などは検討していないという。

◇詳細は後日の繊研新聞・繊研電子版で



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