ステラ・マッカートニーは21年オータムキャンペーンを発表した。動物と人間が平等な関係を築く世界を訴える。タイトルは「Our time has come」(その時は来た)。配信中の動画では、毛皮や革を使わないラグジュアリーな服に身を包んだ着ぐるみの動物たちが、ロンドンの街で人間と同じように自由に暮らすというファンタジーが描かれている。
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21年秋の新作は、軽快でエネルギッシュなイメージ。同社が20年に発表したブランドビジョンを再定義する「マッカートニーAtoZマニフェスト」の「J is for joy」(喜び)を象徴する。これまでで最もサステイナブル(持続可能)なコレクションとなる。販売は6月17日から。
また、同キャンペーンでは、毛皮産業廃止を呼びかけるヒューメインソサイエティーインターナショナル(HSI)とパートナーを組み、彼らの活動への意識向上をサポートするとともに、世界各国の毛皮産業のための動物飼育の禁止を求める活動への賛同と署名を呼び掛ける。日本では6月17日から、オフィシャルLINEアカウントで署名の呼びかけなどを行う。
ステラ・マッカートニーは、「このキャンペーンは軽快でユーモアあふれるムードですが、私が伝えたいのは、毛皮の使用を終わらせるというシリアスな問題です。これに立ち向かうことは、ファッション業界により良い変化をもたらすことを生涯の使命とする私にとって大切なことです」と語った。
イギリスでは現在、毛皮工場の飼育場の運営が違法だ。イギリスでの毛皮産業廃止を求めるHSIの活動を72%の英国人が支持し、93%が毛皮の着用に反対している。