地方のメンズ個店では仕入れ先ブランドの先行受注会や期間限定販売会など店頭イベントが盛んだ。メーカーも店側も、どちらかの人気や集客力に頼り過ぎず、対等な立場で一緒に成長できるイベントが理想的だろう。それでも、立ち上げたばかりのブランドを育てて新たなファンを増やすのも個店の醍醐(だいご)味だろうし、その逆もありうる。リアルな場と対面販売にこだわる個店だからこそ、ブランドとファンをつなぐイベントの役割は大きい。
K2アパートメント 計画的に需要喚起 顧客と一緒に成長する場
茨城県つくば市の郊外にあるメンズセレクトショップ「K2アパートメント」は、メーカーとがっちり組んだ、計画的な期間限定販売会などの店頭イベントで成果を上げている。「顧客も販売現場である店頭からの刺激(発信)を待っており、店側は常に流行を作る作業をしなければならない」(久保田裕一代表)と強調する。