新型コロナウイルス感染症の5類移行を機に客足が戻ってきた専門店だが、販売員の確保が難しくなっている。婦人服専門店約50社に実施した人材問題に関するウェブアンケートの回答、および取材により現状と課題、打開策を探った。
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求人は困難な状況に
アンケートの「求人に困ったことがあるか」には58.3%が「ある」と回答した=グラフ①。「ない」の回答も半数近くあるように思えるが、その理由は「長年働いているスタッフが多く離職がない」や店数減、一人で営業しているなどで「ない」の回答のすべてが求人していない。つまり募集をしている店のほとんどは、求人が困難な状況と捉えている。
求人に困る場面で最多の回答は「退社した従業員の補充」だが、期間出店などのイベント、新規出店での増員だけでなく、現状の人手不足の悩みも多かった=グラフ②。事業拡大どころか、現状維持も難しくなっている様子もうかがえる。