繊研新聞レディスファッション特集 vol.13
【レディスマーケット2020】いま何が起きている&これからどうなる?
「繊研新聞レディスファッション特集」13号は、レディスアパレルのマーケット変化を追う。
40代をはじめとする上質で洗練された新大人市場、渋谷パルコのオープンも機に見直されているファッションの個性、そしてSNSを活用したブランドコミュニケーション術など、レディス市場の最前線で今何が起きているのか。
(20年1月20日発行「繊研新聞」本紙挟み込みのカラータブロイド特集から抜粋)
■あの注目ブランド・企業はどうする?
20年春夏のレディス市場は、一段と新たな変化を迎えそうだ。女性らしいパステルカラーや軽やかなシアー素材のトレンドは、フェミニン系のブランドにとって追い風になるだろう。他社とかぶらないユニークなデザインや、SNSを通じたコミュニケーションでファンを増やしているブランドもある。ブランドそれぞれの個性を生かしている企業の戦略を紹介する。
【ザ・ヴァージニア】
キーワードは「色遊び」「ラグジュアリー」「ビンテージ感」
ヒロタが13年春に立ち上げたレディスブランド「ザ・ヴァージニア」。30代女性をターゲットに大人ラグジュアリーをコンセプトにしてきたが、ブランドの軸がぶれて、不振だった時期があった。そこで、17年春夏商品からブランドの原点を再確認して、リニューアル。18年から売り上げが復調し、19年以降も好調を維持している。
【ランデブー】
ファンに寄り添い、さらなる成長へ
エイナーのEC発レディスブランド「ランデブー」は、20代のディレクター、SEIKAさんが作る等身大の服やスタイルで女性の共感を集めている。16年に始め、19年8月にはルミネ新宿・ルミネ2へ念願の1号店を出店した。20年3月には設立以来初のリブランディングも計画する。
【パメオポーズ】
〝違い〟を価値に 自分らしくありたい女性のための服
タニモト(岡山市)の「パメオポーズ」は、ディレクター兼デザイナーのPELIさんの独創的な世界を表現したレディスブランドだ。毎回がらりとテーマが変わるユニークなコレクションを楽しみにするファンも多い。14年から本格的にコレクションをスタートして以降、「いくつになっても自分が好きなもの、他人とは違うものを着たい」女性のための商品を提案し続けている。
【アリーバイダブルクローゼット】
「ダブルクローゼット」から大人のための新ブランド
ウェアーズのヤングレディスカジュアルブランド「ダブルクローゼット」から19年11月、「アリーバイダブルクローゼット」がデビューした。おしゃれ好きな大人の女性に向け、商品も従来とは別の発想で企画。デビューに合わせて、東京・渋谷区のキャットストリートにあったダブルクローゼットの路面店を、アリーバイダブルクローゼットの1号店としてリニューアルした。今後は商業施設への単独出店も考えている。
【ハニークリーパー】
安心の品質と安定した生産でさらなる信頼築く
レディスアパレルメーカーのハニークリーパーは、企画力と生産体制という、メーカーとしての基本の徹底に取り組んでいる。取引先のニーズに合わせた生産地の活用に加え、安心できる品質と安定した供給を武器に、大手アパレルや高価格帯のブランドとの取引も広がってきた。
■新大人市場 「今の40代がほしい服」とは? 空白市場への期待高まる
【広告特集】
企画製作:繊研新聞業務局
表紙(イラスト):エスエヌ