ウェアーズのヤングレディスカジュアルブランド「ダブルクローゼット」から19年11月、「アリーバイダブルクローゼット」がデビューした。おしゃれ好きな大人の女性に向け、商品も従来とは別の発想で企画。デビューに合わせて、東京・渋谷区のキャットストリートにあったダブルクローゼットの路面店を、アリーバイダブルクローゼットの1号店としてリニューアルした。今後は商業施設への単独出店も考えている。
色もスタイリングも自由に
ダブルクローゼットは19~24歳の若い女の子を中心に支持され、全国に店舗を広げてきた。一方、アリーバイダブルクローゼットは20代後半~30代前半の女性が対象だ。商品企画は、執行役員販売部部長の花井千春さん自ら担当。「ダブルクローゼットを着ていた人や、カジュアル服が好きな大人の女性にも、『面白いブランドだね』と思ってもらえたら」と話す。
新ブランドならではの挑戦として、万人受けよりも「好きな人は好き」な服を打ち出す。
デビューの19~20年秋冬はじゅうたんの柄からイメージしたジャカードのニットトップ(5500円)、キャミソールドレスとのセットアップも楽しめるサテンパンツ(4900円)など。後ろのボタンを開けても着られるシャツなど、レイヤードもポイントだ。「枠にはまらず、自然体で自由。頑張りすぎないけどテンションの上がるスタイリング」を表現する。型ごとの色構成も、好きな色だけを選んだ。花井さんが出張先などで見つけて可愛いと思ったものを商品や店作りのヒントにしており、韓国で買い付けたアクセサリーも扱う。月に10~15型の新作を出し、今後は少し高めの価格の服も提案してみたいという。
ニューヨークと韓国からイメージ
1号店のコンセプトは、ニューヨークと韓国の2人の女の子がルームシェアしている原宿の部屋。建築用のブロックやネオンカラーのバーを組み合わせ、さまざまなカルチャーをミックスした内装にした。店の奥にはライト付きの大きな鏡があり、メイクルームのよう。可動式のポップアップスペースも設置し、店内のレイアウトは自由に変えられる。「ポップアップではその時気になるものを取り上げたい」。商品構成はアリーバイダブルクローゼット3割、ダブルクローゼット7割。
11月のオープニングパーティーには約300人が来場。この日のためだけに京都のフルーツサワー店「サワー」と協業したカラフルなドリンクや、ケータリングのフードでもてなした。オープン後2週間でSNSのフォロワーが8000人を突破と、注目を集めている。商品は公式EC、ゾゾタウンに加え、ダブルクローゼットの既存店でも扱う考えだ。今後は駅ビル、ファッションビルへの単独出店も目指す。