【今日は何の日?】昭和の大作家が革ジャンを着た理由

2017/09/29 04:25 更新


 1996年9月29日は、小説家の遠藤周作が世を去った日です。1923年3月27日の生まれですから、73年の人生だったことになります。『海と毒薬』『沈黙』をはじめ多くの著書があります。その一方で、「狐狸庵」物のユーモア小説群もある。まことに幅の広い作家だったと言えるでしょう。上智大学に入学の後、慶応大学に移り、卒業しています。熱心なキリスト教信者でもありました。

 海と毒薬は熊井啓監督によって映画化されています。熊井啓が映画化のあいさつに遠藤周作の自宅を訪ねたときのこと。朝10時の約束にいくと、なかなか出てこない。やっと出て来た遠藤周作は頭をポマードで光らせ、黒の革ジャンパーを着ていたという。映画監督の熊井啓が来るので、何か役がつくだろう、と思ったのではないでしょうか。(服飾評論家・出石尚三)

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