「自転車をこいでできるオリジナルニット作りを体験しよう」。続々と親子連れや学生が訪れているのが、島精機製作所が運営する和歌山市内のニット博物館「フュージョンミュージアム」だ。体験型編み機がSNSで話題となり、連日人数制限いっぱいの50~60人がニット作りをしている。
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編み機の歴史や仕組みを紹介し、デザインシステムや無縫製横編み機「ホールガーメント」なども展示、ニットの面白さを発信する博物館。市中心部の商業施設フォルテワジマ内にあり、入場は無料。一日約150人が来館している。
人気なのが、自転車を動力に改造した横編み機「あみ太くん」だ。デザインシステムを使い、絵柄を自分で組むことができ、手袋100円、コースター260円、マフラーやミニクッションカバーなら530円という安価で作れる。編み機脇のモニターには編んでいる場所や消費カロリーも表示される。マフラーなら15分、ミニクッションカバーは25分こぎ続けることが求められるなどなかなかハードだが、参加者は動画や写真を撮影しながら楽しそうだ。