SHIBUYA109ラボは、Z世代の男性を対象にした「メンズトレンド大賞」を発表した。これまでは女性が対象で、男性版は初めて。動画やSNSが重要な手段であることや、Y2Kファッション(00年代に流行したファッション)人気など女性と共通するものが多い一方で、SNSの使い方など女性との違いも浮き彫りになった。
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調査は9~10月に15~24歳男性を対象にオンラインでアンケートを実施した。回答者数は412人。男性向け調査を開始したのは「Z世代の男性の関心事や実態に関する公開データが少なく、見えにくかった」(長田麻衣所長)から。
ファッション部門は1位が11月8日に発表した女性版と同じで、カーゴパンツ。4位は「バギーデニム」、5位は「パラシュートパンツ」で、Y2Kファッション人気が反映された。2位と3位はZ世代男性が「見た目のカッコ良さ」を表現する上で重視している髪型。ウルフカットは女性と同様、Kポップアイドルの影響が大きい。
アーティスト部門も1位は女性と同じで、「新しい学校のリーダーズ」。女性と同様、SNSに投稿されるショート動画で多用された楽曲が人気だ。コンテンツ部門1位『推しの子』も女性と同じで、アーティスト部門2位「女王蜂」の楽曲は推しの子のエンディング主題歌だ。
一方、女性版ではノミネートされなかった「ポケモンカード開封」が体験部門の1位になるなど男女の違いもあった。「AI(人工知能)コンテンツを楽しむのは男女共通だが、女性はそれをSNSで多数と共有する一方、男性は自分一人やその周辺で楽しむ傾向が強い」(長田所長)という。
併せて、化粧品会社のマンダムと共同でZ世代男性の生活実態や美容意識などに関する調査を実施、「男子白書2023」として公表した。それによると、Z世代男性はゲームや除毛・脱毛に対する関心が高く、そのための費用も大きいことなどがわかった。
各部門の上位3位
《ファッション》
1位=カーゴパンツ
2位=ツイストスパイラル
3位=ウルフカット
《ヒト》
1位=大谷翔平
2位=ちょんまげ小僧
3位=あめんぼぷらす
《アーティスト》
1位=新しい学校のリーダーズ
2位=女王蜂
3位=あの
《ゲーム》
1位=プロ野球スピリッツ
2位=原神
3位=ポケモンスリープ
《コンテンツ》
1位=アニメ『推しの子』
2位=アニメ『チェンソーマン』
3位=ドラマ『VIVANT』
《体験》
1位=ポケモンカード開封
2位=AIイラスト作成
3位=チャットGPTでライフハック