SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関、SHIBUYA109ラボは、20歳前後の女性を対象に実施した「23年トレンド大賞」の結果を発表した。コロナ禍以降、「狭く深い」コミュニティーを大切にする傾向が続いている。SNSのショート動画での情報収集が主流になり始めたことも反映された。
調査は9、10月にアンケートで実施し、回答者数は510人。SNSからトレンドが生まれやすいことを受け、今回から新たにSNSコンテンツ部門を加えた。
アーティスト部門では、ショート動画のBGMとして曲が多用された「新しい学校のリーダーズ」や「NewJeans」などが共通してランクインした。コンテンツ部門のアニメ『推しの子』は、主題歌「アイドル」のダンスをまねた動画を投稿する人が増え、作品自体も大きく広まった。
体験部門の「友達がやっているカフェ/バー」は、店員が客の友人という設定で接するカフェのこと。スタッフとのコミュニケーションを通して、友人の店に遊びに来たかのような世界に入り込む「没入感」が人気だ。
ファッション部門は、昨年に続きY2Kが人気でカーゴパンツが1位となった。韓国アイドルの影響も続き、ヘッドホンをアクセサリーとして身に着けるスタイルもランクインした。
SHIBUYA109ラボの長田麻衣所長は、「情報収集のスキルも体験の経験値も高いZ世代には、企業の真摯(しんし)な姿勢が重視される」とした。
各部門の上位3位
《ファッション》
1位=カーゴパンツ
2位=ヘッドホンコーデ
3位=パフィーサンダル
《コスメ・スキンケア》
1位=レイヤーカット
2位=リファハートブラシ
3位=チークネイル
《カフェ・グルメ》
1位=10円パン
2位=ライスペーパー
3位=夜カフェ
《アーティスト》
1位=新しい学校のリーダーズ
2位=NewJeans
3位=女王蜂
《ヒト》
1位=ちょんまげ小僧
2位=大谷翔平
3位=やす子
《コンテンツ》
1位=アニメ『推しの子』
2位=BeReal.
3位=んぽちゃむ
《体験》
1位=ガチャガチャ
2位=友達がやってるカフェ/バー
3位=ジブリパーク
《SNSコンテンツ》
1位=ひき肉ポーズ
2位=なぁぜなぁぜ?
3位=蛙(かえる)化現象