上海で行われたテキスタイル総合見本市インターテキスタイル上海アパレルファブリックス25年春夏展は、新素材・技術、売れる素材を求める来場者で盛況となった。新型コロナ規制解除後の昨年3月展に近い混雑ぶりで、特に日本パビリオンのある海外出展区は、3日間を通してにぎわった。
中国経済・消費はいまだ低調でも、年初は気温が低かったのもあって冬物が一定消化したかという期待感がある。バイヤーは販売実績のある素材を求めつつ、「今までにないモノ」を探す傾向がより強まった。ECブランドの少量・短納期・高回転が調達の主流になり、在庫リスクを問われる一方、改めて新たな生地開発力も重要になっている。