上海と周辺都市の日系百貨店の23年上期(1~6月)は、売り上げが前年同期比で2ケタ増以上と回復したものの、21年との比較では減収だった。コロナ禍の反動によるリベンジ消費は起きず、特に5~6月の回復が遅れた。下期には19年あるいは21年水準への回復が期待されるが、上海では「必要なモノ以外は買わない」「価格より品質重視」といった成熟化傾向がかなり強まっている。選ばれる価値作りとサービス向上が課題になっている。
(上海支局)
上海新世界大丸百貨 利益重視にかじを切る
「入店客数は下期からコロナ前の姿に戻るだろう。ただ、今は街頭で店のPRをしていないので、もっと目的入店を増やすことが大事」とは上海新世界大丸百貨の北川公彦董事長総経理。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!