「22年度全国主要SCアンケート」によると、家賃の動向はコロナ禍を抜け出し、後退した条件を戻そうという動きも始まった。CS(顧客満足)を高める取り組みは、再開されたイベントが、外出意欲を高める消費者を捉えて効果を上げている。
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個別対応は残る
「テナントの家賃は?」の回答は様変わりした。「期間限定で下げた」が前年は3分の2ほどあったが、今回は4分の1にも満たなくなっている。さらに「22年度上期まで」といったところもあり、年度末には比率はより下がっているとみられる。8割ほどが「変わらない」と答えていたコロナ前に近づいている。ただ、コロナ禍で広がった個別対応は「変わらない」との回答も、業種ごとの回復状況に違いがあることを含めて残っており、空床回避のための減免もある。「恒常的に下げた」中にはこの間の期間限定の減免を固定化したところが少なくない。ダメージがなくなったわけではない。
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