《全国主要SCアンケート調査から㊤》店揃えの再整備へ 課題残すも出店意欲が回復

2023/08/28 12:30 更新会員限定


 繊研新聞社が実施した22年度全国主要SCアンケート(回答数403)では9割余りが売り上げを伸ばした。19年度にはとどかなかったとはいえ、回復は顕著だった。コロナ禍が払拭(ふっしょく)できたとは言い難いが、全体としてはリーシングの基調は好転しており、変化したライフスタイルへの対応とともに傷んだ店揃えを取り戻そうという動きが始まっている。

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建築費の高騰も

 「リーシングで、環境の変化があれば教えてください」の設問で、7割ほどの施設がテナントの「意欲が高まっている」などと回答している。「出店希望が増えている」(軽井沢・プリンスショッピングプラザ)、「出店に向け高い評価を得ている」(東京ソラマチ)など売り上げを取り戻している施設はより前向きな感触を得ている。前年はちょうど7割がテナントの姿勢が慎重でリーシングが難しいことを示していたところから好転した。コロナ下で開業したところは「劇的にオファーが増えている」(イオンモール新利府南館)とし、そのポテンシャルを生かす店揃えにつなげる構えだ。

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