サザビーリーグの中国法人、薩扎比理嘉貿易上海(サザビーリーグ上海)は、10月に深圳にジュエリーブランド「アガット」の新店オープンを予定している。中国本土のアガット店舗は上海、武漢、北京などに18店あるが、華南への出店は初。
既存店売上高も好調で、1~6月は前年比15%増で推移。昨年も2ケタ伸び、単独黒字化も果たした。好調を受け「今年度中には20店体制にしたい。未出店エリアを中心に、3年以内にプラスで15店ほど増やせれば」(三枝義之上海サザビーリーグ総経理)としている。
サザビーリーグが中国に1号店を出したのは2012年。13年には上海に現地法人を設立し、主要都市への出店を続けてきた。現在、都市部の大型店での月間の平均売上高は日本円にして400万~500万円。ピークの月には1000万円を超える店もある。購入層は30~40代の働く女性で、自家需要が中心だ。客単価は約6万円。
好調な背景には、ブランディングと販売員教育に注力してきた点がある。ショップデザイン、MD、VMDともに日本同様に統一。販売員教育は、店舗を運営する代理商の上海原趣貿易とともに、年4回の商品説明会などを通して商品情報の蓄積や接客スキル向上に努めてきた。
近年日本への観光客が増加していることや、日本のテレビドラマの視聴を通じてファッションジュエリーへの感度が上がっている点も、支持が高まっている要因の一つと見ている。
