三陽商会のレディスブランドは24年秋冬、残暑を見越してブラウスやジレなどの実需アイテムを強化した。アウターは、暖冬に合わせて丈のバリエーションを出した。
(坂入純平)
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「マッキントッシュロンドン」は例年7月から秋物を販売していたが、24年秋冬は8月までジャストシーズンで売れるトレンチディテールのロングジレ(税込み6万9300円)やドルマンスリーブのブラウス(3万6300円)などを揃えた。通年で需要が高いワンピースも強化した。シンプルなニットワンピースやプリントワンピースなど。プリントワンピースは、伊テキスタイルメーカー、ラッティの幾何学模様の生地を使った。コートはライナーを取り外しできるスリーウェーや、裏地のチェックがポイントのショート丈コートを作った。
「エポカ」は売り上げ構成比の高いオケージョン向けニットトップやスカートなどに加え、日常にも取り入れやすいパンツやブラウス、羽織りなどを増やした。尾州のウールトロピカルを使ったブラウス(4万2900円)やワイドパンツ(5万3900円)は、さらっとした肌触りで残暑にも対応する。ブランドとしては新鮮な雰囲気のカジュアルなフーデッドブルゾンもある。
アウターは自社2工場を軸とした全社横断プロジェクト「商品開発委員会」を通じて、軽さを追求したウールコート2型を作った。リバー仕立てでオーバーサイズのロングコート(16万5000円)とショート丈のポンチョコート(13万2000円)がある。10月初旬に投入する。