三陽商会の直営店「エムピーストア」 今秋3店を出店

2018/09/20 06:28 更新


 三陽商会は今秋、直営店「エムピーストア」の出店を本格化する。21日に二子玉川ライズ・ショッピングセンター、26日にルクア大阪、10月5日に名古屋パルコに出店する。中期経営計画で掲げる直営店強化の一環と位置づけ、20年までに10店を目指す。

(壁田知佳子)

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 エムピーストアは「マッキントッシュフィロソフィー」から派生したブリティッシュテイストのライフスタイル型ストア業態。20~30代の都市型生活者を主対象に開発した。18年2月にルミネ新宿の期間限定店(19年1月末までの予定)でスタートした。

 昨年の7月、11月、今年5月に開いた展示会やプレゼンテーション、ルミネ新宿での販売を経て、立ち上げ当初よりもユニセックスとしての打ち出しを強めてきた。ストアのオリジナルレーベル「マッキントッシュフィロソフィーグレイ」は、メンズとレディスで素材やディテールを共通化して作っている。今秋冬は、ボリューム感のあるラグランスリーブのビッグシルエットコート(4万円)、英国調チェックを使ったショートブルゾン(2万8000円)などを軸とした、ビッグシルエットのスタイリングを推す。18年秋冬からはビジュアルでもユニセックスのイメージを色濃く反映させている。

 ルミネ新宿ではエムピーストアのロゴ入りのバッグやポーチ、ステーショナリー、トラベルグッス、サブライセンス商品で軽量傘の「バーブレラ」など生活雑貨の当たりが良く、同カテゴリーの品揃えも広げた。特にバーブレラは壁面を広く使ったインパクトある陳列の効果もあり、売り上げの約2割を占めるほどの売れ行き。壁面に使うグレーの有孔ボードがカラーバリエーションの多いバーブレラの傘の色を際立たせている。

 売上高比率はウェアが6割、雑貨が4割。雑貨のうち3分の2が服飾雑貨で3分の1が生活雑貨。

 今秋の新店では、地域に密着した販促活動や、インフルエンサーも活用し、認知度向上に努める。

18年秋冬のシーズンビジュアル
二子玉川ライズSCのショップイメージ


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