大手百貨店4月売上高 臨時休業の拡大で8割減 過去最大の減少幅

2020/05/01 16:54 更新


 大手百貨店の4月売上高(既存店ベース、速報値)は、臨時休業による営業縮小で、8割減少した。過去最大の減少幅となった。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、8日以降に7都府県の店舗、18日以降にほぼ全店を対象に臨時休業(一部店舗の食料品売り場を除く)が拡大したため。

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 店舗別、商品別の売り上げは全て前年実績を下回った。三越伊勢丹は8日以降、首都圏の全店が全館休業した影響で、90%減となった。その他の国内グループ店は69%減少した。

 高島屋は大阪店が85%、新宿店が82%、横浜店が81%、日本橋店が68%の減少となった。大丸松坂屋百貨店は大丸心斎橋店が93%、大丸梅田店が89%、松坂屋名古屋店が74%の減だった。そごう・西武は西武池袋本店が83%減となった。

 阪急阪神百貨店は阪急うめだ本店が86%減で、支店・郊外店が59%%減だった。近鉄百貨店はあべのハルカス近鉄本店が68%減だった。

 免税売上高は99%減少し、各社ともほぼゼロベースの実績となった。




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