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DX活用へ新部署
――受注状況は。
欧州景気の減速感などが言われますが、当社が委託加工で受けている欧州向けのオーダーは好調を維持しています。特に強みのトリアセテートはフル稼働で、2カ月先の生産スペースも埋まっている状況です。自動車資材も新規車種向けの受注が入り堅調を維持しています。一部、大手スポーツメーカーの在庫調整の影響で薄地ナイロンの加工が停滞したり、ユニフォーム向けで一時的な落ち込みがあり、7、8月は計画比マイナスとなっていますが、9~11月は回復する見通しです。
小売り・アパレルなど前の動きが鈍ると、時間が遅れて我々の稼働に影響が出る構造は以前から変わりません。東レ合繊クラスターなどでも取り組んでいますが、DX(デジタルトランスフォーメーション)活用で、こうした課題を克服していく必要があると感じています。社内でもDX対応の部署を経営企画の中に新たに立ち上げ、スタートしました。生産関連だけでなく、デリバリー、入出金などあらゆる業務のデジタル化をテーマにし、案件ごとに総務や経理といった関係部署に入ってもらい進めているところです。
――サステイナビリティー(持続可能性)への対応を強めている。
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