3月のファッション小売り商況 気温低く春物振るわず

2024/04/04 08:00 更新有料会員限定


円安効果でインバウンドが押し上げ(松屋銀座本店)

 3月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、前半に気温が平年より低かった影響で春物が振るわなかった。百貨店はラグジュアリーブランドなど高額品やインバウンド需要が大きく伸ばした。専門店は店舗によってバラツキがあったが、売り上げ、客数とも前年割れを強いられた。

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百貨店 ジャケット売れる

 婦人服はトレンチなど春コートが低調だったが、ジャケットやワンピース、シャツ、ニット・カットソーアイテムが売れた。卒入学のオケージョン需要や新生活に向けた買い足し・買い替え需要が活発だった。伊勢丹新宿本店は婦人服が17%増で、「ラグジュアリーブランドやデザイナーブランドを中心に春夏コレクションの本格化に伴って売れ行きが良かった」。阪急うめだ本店は化粧品を含むファッション領域が17%増で、インターナショナルゾーンがけん引した。服飾雑貨はハンドバッグ、婦人靴、パールアクセサリーなどが売れたほか、「スカーフが25%増で、ファッションアイテムとして定着した」(高島屋)という。

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