2月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、百貨店の売上高が旺盛なインバウンド需要と国内客の両面で伸びた。専門店も上旬にセールの冬物が動き、暖かくなった中旬は春物需要が活性化した結果、売上高・客数ともに前年を上回ったところが多かった。
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百貨店 春アウター好調
国内客売り上げは19年比で伊勢丹新宿本店が64%増、阪急うめだ本店が21%増とコロナ禍前水準を大きく上回った。婦人服はジャケットやブルゾン、ニット・カットソーアイテムなどが売れた。オケージョンに向けた買い足し、買い替え需要が活発だった。伊勢丹新宿本店は婦人服が前年比36%増、19年比87%増。「ラグジュアリーブランドやデザイナーブランドを中心に春アウターが好調だった」。阪急うめだ本店は化粧品を含むファッション領域が前年比30%増でニットやジャケットの新作が売れた。
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