12月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、インバウンド(訪日外国人)回復の追い風もあり、百貨店が好調を維持、初売りも前年実績を上回った。気温が高かったことが響き、アウターなど冬物の売れ行きは全般に鈍く、専門店は売り上げが大きくは伸びず、前年実績を下回ったところもあった。
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百貨店 初売りは客数売り上げとも増
衣料品は伊勢丹新宿本店が前年同月比17%増。コロナ禍前実績も大幅に上回った。婦人服が前年比22%増、ジャケット27%増、セーターアイテムが11%増。ハンドバッグも42%増、財布36%増、靴20%増、宝飾品14%増と、「高付加価値の商品がけん引し、客単価が前年同月比10%増」。春物はラグジュアリーブランドやデザイナーブランドが2ケタ増で「ドレスの初速が良い」。
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