8月のファッション小売り商況 猛暑が続き盛夏、晩夏物が売れる

2023/09/06 07:59 更新有料会員限定


日暮れ以降も気温が下がらない日が続き夏物実需が長期化した

 8月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、関西で台風7号の影響が出たものの、全国的に猛暑日が続いて夏物実需が旺盛で、百貨店は全社が前年実績を上回った。専門店は秋物の立ち上がりこそ鈍かったが、晩夏物が売れ、前年実績を上回ったところが多かった。セール抑制効果で一品単価も上昇傾向にある。インバウンド(訪日外国人)も伸びたが、団体旅行が解禁した中国からの訪日客による押し上げ効果はそれほど大きくなかった。

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百貨店 免税売り上げ好調

 台風で関西の店舗の臨時休業があったが、全社が前年超え。盛夏物の服や雑貨が売れ、端境期商品や秋物のプレ企画など正価品も動いた。都心店を中心に2ケタ増で、19年実績を上回った店舗が相次いだ。

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