7月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、夏祭りや花火大会が制限なしで再開されるなど外出機会の増加で衣料品、服飾雑貨の盛夏アイテムが売れ、前年実績を上回った。セールが堅調だったほか、端境期商品や秋物のプレ企画など正価品が売り上げを伸ばした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で落ち込んだ前年同月の反動もあり、都心店を中心に2ケタ増だった。インバウンド(訪日外国人)が戻り、東京、大阪など大都市の店舗の免税売り上げがコロナ禍前の水準を上回った。
【関連記事】6月のファッション小売り商況 盛夏物が売れる 免税売り上げ、地方も大幅増
百貨店 正価品が圧倒
衣料品、服飾雑貨は前年同月比2ケタ増だった。婦人服は三越伊勢丹が新宿、日本橋、銀座の3店計で27%増、19年実績も上回った。大丸松坂屋百貨店は14%増、高島屋が8%増だった。「猛暑の影響でカットソーアイテムが19%増、サマーニットが21%増」(大丸松坂屋百貨店)、「ワンピースが20%増だったほか、ジャケットなど羽織り物が売れた」(そごう・西武)と盛夏物の動きが良かった。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!