6月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、大手百貨店が、行楽やビジネスなど外出需要の回復によって衣料品や服飾雑貨の盛夏物が売れ、前年実績を上回った。インバウンド(訪日外国人)需要も引き続き旺盛で、都心店だけでなく、地方店でも免税売上高が伸びた。専門店は、都心に比べ、郊外の勢いが弱かったものの、気温上昇を背景に夏物が売れ、前年実績を超えた店が多かった。一部地域では後半大雨や気温低下で失速した店も見られた。
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コロナ前を上回る 百貨店
婦人服が好調で、伊勢丹新宿本店は前年同期比23%増、19年比25%増だった。カットソーアイテムなど盛夏物は12%増、19年比20%増。他店でもブラウス、ワンピースなどきちんと見えるスタイルの動きが良く、「ワンピース、ジャケットが2ケタ増」(大丸松坂屋百貨店)、「ジレを含めたジャケットが30%増、シャツが20%増」(そごう・西武)となった。
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