馬毛織の蓮馬(札幌市)は、特製のお札を発売する。お札袋には「運智之神様」(うんとちえのかみさま)の文字。読みようによっては「うんちの神様」とも。お札の本体は少し厚めの茶色の和紙。ところどころにわらのような不純物が混じっている。主原料は馬糞(ばふん)だ。草食性の馬の糞はセルロースが豊富で、セルロース分を抽出し、4%の麻と1%の古紙を加えてすいた。
馬糞は東京大学馬術部が飼育する馬のもの。古紙は造幣局から1万円札をシュレッダーで処理したものを特別に譲り受けた。知恵と金運にまみれた縁起物。しかも原材料、製造方法はサステイナブル(持続可能な)だ。
同社では1000円ほどでJRA(日本中央競馬会)の施設などで販売したいとしている。