楽天ファッション・ウィーク東京25年春夏 ストーリー性のある演出

2024/09/06 06:30 更新有料会員限定


 楽天ファッション・ウィーク東京25年春夏は、クリエイションを通じて社会やマーケットとのコミュニケーションをどう創造していくかが着眼点になっている。ショーもストーリー性を感じさせる演出など見せ方に工夫が凝らされた。

(写真=バルムング、セイヴソン、オー・ゼロ・ユーは加茂ヒロユキ、ヨシオクボ、マーカスコビントンは堀内智博)

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 バルムング(ハチ)の会場には建設現場の鉄パイプの足場が設置される。「都市」「東京」をキーワードにするバルムング定石の演出を、30人規模のランウェーショーで見せるため、円を描く2層の形にした。テーマは「ムーブメント/サークル」。

 グラフィカルなカットやフォルムを強みとするバルムングだが、現実味のある見え方へと変化した。ネオンカラーにカムフラージュを切り替えたトップに、様々な生き物がアニメーションのように描かれる立体的なトラウザー。機能素材やメタリックなテクスチャー、グラフィックプリントにミリタリー要素が差し込まれ、雑多なストリート色を帯びる。チェック、ドットなどの柄を多用しながら「いろんな側面を持った人が存在する街をイメージした」とハチ。象徴アイテムのボリューミーなアウターは、マリンボーダーのパーツでできていて、うっすらとメッシュをレイヤードして異質なムードを描く。

バルムング

 ケミカルウォッシュのデニムも新しいアプローチだ。曲線で切り替えたミドリフ丈のフーディーにメタリックなショートパンツ。Y2Kのエッセンスもリアルに反映され、過去と未来が混ざり合ったスタイルを見せた。

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