ラフ・シモンズ 「プラダ」共同ディレクターに就任

2020/02/25 16:33 更新


 【ミラノ=高橋恵通信員】ラフ・シモンズが「プラダ」の共同クリエイティブディレクターに就任することが決まった。今年9月に発表する21年春夏レディスコレクションから、ミウッチャ・プラダとともに対等な立場でプラダのデザインを手掛ける。契約は4月2日から発効し、契約終了期限は設けられていない。またシモンズは「ミュウミュウ」には関与しない。

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 プラダグループのパトリッツィオ・ベルテッリCEO(最高経営責任者)は、「このレベルのデザイナーがパートナーシップを組むのは業界初」とする。従来のファッションシステムに新たな一石を投じることができるのか注目される。ミウッチャ・プラダは「大変喜びを感じている。この挑戦でプラダは新たな段階を迎える」とコメントしている。

 ラフ・シモンズとプラダとの出会いは05年、「ジル・サンダー」(当時はプラダグループ傘下)のクリエイティブディレクター就任のとき。ミウッチャと「創造性とは何か」と話し合ってきた。「ファッションビジネスは創造性が弱くてもビジネスとして成功しているブランドもあるが、今、創造性の強化がビジネス強化につながるシステムを再構築するべき」とシモンズ。ミウッチャは、「後退ではなくて新チャレンジ。まだ現役で働くつもりであり、後継者問題とはまったく関係ない」とした。シモンズの自身のブランド「ラフ・シモンズ」はこの契約後も継続する。

ラフ・シモンズ(右)とミウッチャ・プラダ


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