パタゴニア日本支社は12月11日から、日本初の「リジェネラティブ・オーガニック」(RO)認証を受けた製品として日本酒「やまもり」を販売する。
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ROは有機農業をベースにした農法。作物を作ることで土壌の健康や周辺環境を改善することを目的としている。労働環境の健全性など、人に優しい基準も定める。
パタゴニアは17年にRO認証の設立に参画。認証取得の原材料を使った食品や衣料品を販売している。日本支社も21年から3事業者と協力し、国内での認証事例の創出を目指してきた。25年7月には日本支社が関わり、水田稲作向けのRO基準も定めた。
やまもりは協力企業の一つの酒蔵、仁井田本家(福島県郡山市)と取り組んだ。仁井田本家の自社田でRO認証を取得し、そこで採れた米から作られている。720ミリリットルで税込み3300円。米のうま味を感じる豊かな風味が特徴という。パタゴニアの直営店と食料品専門店などで販売する。

11月27日には都内で、水田RO農法をテーマとしたカンファレンスも開いた。近藤勝宏パタゴニア日本支社インパクトディレクターは「自分たちが旗振り役となって、ROを広める活動を続けたい」と話す。
