シアター代表 三好佑貴さん
岡山市内にある「シアター」は、19年にオープンした国産ユニセックスブランドを扱う路面のセレクトショップ。「この店で過ごす時間を特別な体験にしたい」と話すように、店作りや接客などで独自の工夫を見せる。
入り口には毎日欠かさずに更新する手書きのウェルカムボードが。店に入ると映画が投影されていて、通常の店とは異なる魅力を放つ。「映画をBGMのように活用することで、この空間が強く印象に残れば」と考え、映画を流すことにした。
独立前は百貨店で5年間、多彩な経験を積んできた。「一度来店してもらえればリピーターになってくれる人は多い」と振り返るように、接客力も強みだ。セールは一切しておらず、それに共感して顧客になる人もいる。コロナ禍に始めた来店予約システムを活用し、「（同店を）貸し切りで楽しみたい」と遠方から予約して来るお客もいる。
25年9月からはECで新サービスを開始。一人ひとりの客に合わせ、三好さんが考え抜いたコーディネートを、スタイリングボックスとして提案（販売）するものだ。3万円台から7万円台までの三つから選べ、手書きの手紙やQRコードを通じてなぜそのアイテムを選んだのかを伝える動画も届ける。毎月10人限定だが、「すぐに半分が埋まっている」と笑顔を見せる。
