パサンド(東京)のレディスブランド「ヌキテパ」は、25年春夏からオンシーンに対応したきれいめのアイテムの販売を始めた。ヌキテパの物作りは、肌心地の良い上質なコットンやリネンをベースにインドの伝統的な手仕事を取り入れる。その強みを生かしながら、色やシルエットをきりりと引き締めた都会的なアイテムを提案する。
ヌキテパは、インドの手仕事とモダンなデザインを融合したリラックスドレスが主力商品。快適でオリエンタルなムードが漂うデザインにファンが多く、旅先やリゾート地で過ごすためのワードローブとしても支持されている。そのなかで、オンシーンを意識したアイテムはこれまでにも何度か協業で企画してきた。「毎回すごく売れた」経緯から、需要を感じて定番化する。
特徴的なのは、フォーマルなアイテムを軸にしながら、インドコットンをベースにした快適な着心地と、刺繍をはじめとした手仕事の技を取り入れている点。本ラインよりタイトからフィット・アンド・フレアのシルエットを増やしたほか、黒やネイビーのはっきりとした色のアイテムを充実した。インドコットンのフィット・アンド・フレアドレスやアイレットレースのコンビネゾン、襟やサイドに刺繍を施したジレとワイドパンツのセットアップなどを揃える。
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平均価格は本ラインと変わらず、ドレス約3万~4万円程度。シーズンごとに新作を発表していく予定だ。直営店と公式ECで販売している。セレクトショップへも卸す。
ブランド全体の業績も好調で、今年はヌキテパを扱うライフスタイルショップ「パサンド・バイ・ヌキテパ」で2店出店を予定している。直近では3月21日に開業するグラングリーン大阪南館に大阪初の店舗を出す。主要ターミナルを中心に、「感度の高い館に出店を強化していく」という。
25年春夏は、イメージソースとなった「旅するように日常をしなやかに生きる女性」と、オンシーン向けの企画の始動を重ねて、「ニュージャーニー」をテーマに掲げた。ブランドとして次のステップへ進む。
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