パリで神戸のレザー展示会 牛、イノシシもブランド化

2019/02/05 11:00 更新


 神戸市が、神戸牛レザーと神戸イノシシレザーによるプロダクト展示会を、パリ・マレ地区のアトリエ・ブラン・マントで開催した。

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 年間2600頭しか認証されない世界的な食ブランドである神戸ビーフ。食肉処理後に他の牛の皮と選別できるシステムが開発され、神戸ビーフの抜群の知名度と希少性を持つレザーグッズの製品化が可能になった。新たな製品分野の神戸ブランド育成を目的に、同市内で捕獲されるイノシシの皮の有効利用も合わせ4社と連携してレザーグッズの開発を進めている。

 その第一歩となるパリ展は7日間。椅子、バッグ、シューズ、ケースなど10点のプロトタイプを展示した。初日は参画企業の一つ、1872年創業の家具屋「永田良介商店」5代目店主の永田耕一氏が物作りを説明し、デザイナー、バイヤー、ジャーナリストたちを招いてテストマーケティングを行った。パリで得られた意見を取り入れ、製品開発とブランディングを前進させる。欧州に適合したアイテムやサイズ、価格設定、サステイナブル(持続可能)への姿勢が、今後取り組むべき大きな課題となりそうだ。

椅子、バッグ、シューズ、ケースなど10点のプロトタイプを展示

(パリ=松井孝予通信員)



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