【パリ=小笠原拓郎】25~26年秋冬メンズ・ファッションウィークはパリへと舞台を移した。初日は緩やかなスケジュールではあるが、「ルイ・ヴィトン」がメガショーを行うとともに、日本のインディペンデントなブランドも良質なショーを開催した。
(写真=ルイ・ヴィトンは大原広和)
ルイ・ヴィトンの会場となったルーブル美術館の中庭に作られた建物に入ると、中には円形のランウェーが作られている。そのランウェー上には、いくつもの四角いボックスが並んでいる。新作はファレル・ウィリアムスとその友人でもあるNIGOとのコラボレーションによるものだ。ルイ・ヴィトンの背景にあるモノグラムやダミエといった柄を生かしながら、それをさまざまなアイテムの装飾として生かしていく。
縦長のシルエットを描くテーラードスタイルの一方で、スタジャンやライダーズジャケット、ベースボールシャツなど、スタンダードなカジュアルアイテムが充実する。しかも、それをルイ・ヴィトンらしくスペシャルな素材で仕上げている。モノグラムを曲線的にパッチワークしたフーデッドブルゾン、ダミエ柄のニット地にビジュー刺繍を重ねたカーディガン、ベースボールシャツには片仮名でブランド名が描かれる。
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