【パリ=小笠原拓郎、須田渉美】25年春夏パリ・ファッションウィーク(PFW)は、いよいよ終盤となった。コンセプチュアルなコレクションが続く中、かつてプリンスが作曲した「When doves cry」の曲がショー会場に繰り返し流される。「シャネル」でも「ステラ・マッカートニー」でも流れた80年代の名曲とコレクションの因果関係を考えさせられる。
(写真=シャネル、ステラ・マッカートニーは大原広和)
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シャネルがグランパレに帰ってきた。パリ五輪前から大規模な改修を進めてきた歴史的建造物であるグランパレ。フランスの伝統的な建造物を維持するため、シャネルが資金を拠出してきた。新しくなったグランパレのお披露目もかねてのショーとなった。中心部に設置されたのは巨大な鳥かご状のオブジェ。かつてヴァネッサ・パラディによる広告で使われたような鳥かごとブランコが置かれている。しかしそれ以外の装飾はほぼなく、新しいグランパレそのものを披露するようなしつらえとなっている。
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