パルコ 新たなファッション広告キャンペーン開始

2018/09/26 06:25 更新


 パルコは秋冬の新たなファッション広告キャンペーンを開始した。14年秋から4年間継続してきた仏有力デザインユニットによるクリエイティブチームを刷新、「パルコの企業理念のインキュベーション(ふ化)を具現化」(江尻裕子都心型店舗グループ本部マーケティング担当)し、日本人若手クリエイターを起用した。14日に開設したキャンペーンサイトではクリエイターの座談会記事などを掲載している。

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 チームには写真家の嶌村吉祥丸氏、映像監督で、音楽バンド「ヤイエル」のメンバーの山田健人氏、グラフィックデザイナーの星加陸氏、「パーミニット」デザイナーの半澤慶樹氏、〝フィロソフィーディレクター〟として哲学者の吉田幸司氏を起用した。半澤氏はモデルの衣装を担当した。「私は裸になれない。」をコピーに、水の中を女性が揺れ動くビジュアルのポスターを掲出、映像をウェブや関東のトレインチャンネル、地方局でのテレビCMで流している。

 「これまでの4年間で世界的なクリエイターの起用によって、高感度なイメージを発信できた。今回はインキュベーションにつなげると同時に、新しいことにチャレンジし続ける企業姿勢を感度が高い若い人たちにアピールする」狙いで、日本の若手クリエイターのチームとした。

 通常の広告キャンペーンではメインのクリエイティブディレクターを据えてチームを編成するが、今回は「それぞれの横のつながりでチームを作り、各専門分野に沿って意見を出し合いながら、制作した」という。制作過程はサイトの座談会記事で触れている。今回のキャンペーンを通じて、来秋に開業する新しい渋谷パルコに向けた「イメージ発信にもつなげたい」とする。

衣装は「パーミニット」の半澤氏が担当


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