靴下メーカーの岡本は、フットカバー「脱げないココピタ」の19年春夏物で、全国規模のテレビCMを実施する。18年春夏物では、沖縄や福岡で試験的にテレビCMを打ったが、SNSを含めた消費者からの反響も大きく、計画比2.1倍の販売となった。
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「特徴の明確な新商品を開発し、その上で消費者へブランド認知度を高めていく。『どの売り場で買えるのか』という声が大きくなるようなマーケティング志向型の仕組みをさらに加速していく」(岡本哲治社長)考えだ。
18年春夏物で素材やサイズが分かりにくいという声があったことを受け、19年春夏物はパッケージのフォントや色などもリニューアルした。メンズを18年秋冬物から発売、レディスでは19年春夏物から縫製タイプに超浅履きを新たに加えている。
脱げないココピタは、フットカバーの最大の不満である脱げやすさの解消を狙った同社の戦略商品。靴や足の動き、素材の伸縮性などを研究しながら、独自開発の「コの字型ストッパー」を使って、ホールド感を大きく改善した。価格は350円。
主力の量販店ルートだけでなく、ドラッグストアや総合ディスカウントストアなどへ新規販路を拡大中だ。EC販売では一部で品薄の状況も生まれている。今後、同種の商品との競合も出てくると予想、効果を物理的に証明するような研究データも近く発表したい考えだ。