靴下メーカーの岡本が今春発売したレディスのフットカバー「脱げないココピタ」がヒット中だ。発売5カ月の段階だが、18年春夏物目標に対して販売量は2.1倍となっている。
【関連記事】構造変化に危機感強めるレッグウェア業界
同社の調査では80%の女性が通勤時にフットカバーを着用したことがあり、そのうち90%が脱げることに不満を持っている。靴との関係や足の動き、素材の伸縮性などを専門家と一緒になって研究し、さらに独自開発の「コの字型ストッパー」を配することでかかとをしっかりホールドする脱げないココピタを開発した。
商品開発に当たって、機能のアピール以上に、一目で脱げないことが消費者に伝わるパッケージをはじめ、打ち出し方を様々に検討した。最終的に女性の企画スタッフを中心に、手でフットカバーを引っ張る画像を採用。SNSなどでは、「本当に脱げない」、「一日中、仕事で履いたけど脱げない」などの感想と共に、「♯ココピタ」「♯脱げない」というハッシュタグを使い、パッケージ写真を投稿する人も多かった。こうしたことが拡販につながったと見ている。
18年秋冬物ではメンズも発売する。くるぶしを出すスタイルの広がりでフットカバーが定番アイテム化しており、メンズ市場でも脱げないココピタの拡大をめざす。今後もメンズ、レディス共に靴の形状に合わせた様々なバリエーションを増やしてく考えだ。