スーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」が好調

2019/12/17 06:30 更新


 スーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」を製造・販売するオアシススタイルウェア(東京)は今期(20年2月期)、前期比3倍の3億円の売り上げになる見込みだ。アイテムや色、サイズを拡充し、百貨店やセレクト店での期間限定販売に加え、常設販売も始めて販路と客層が拡大した。法人でも建設、サービス、製造、金融など幅広い業種で330社以上が導入した。

(河邑陽子)

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 同社は、マンションの給水管洗浄などを手掛けるオアシスライフスタイルグループが17年に設立。「仕事の後、着替えずにデートや飲みに行ける作業着が欲しい」という若手作業員の声に応え、現場で作業しやすい機能性と耐久性を備えつつ、スーツ型でおしゃれな作業着を開発。昨年3月末に発売し、EC主体に前期は1億円を売り上げた。

 今期は2年間の現場検証を経て、柔らかで滑らかな肌触りのオリジナル素材「アルティメックス」を開発。糸と生地の2段階でストレッチ加工を施し、汚れも弾く撥水(はっすい)性、蒸れにくい透湿性も付加し、着心地の良さを実現。破れにくく毛玉ができにくい耐久性、室内でも3~4時間で乾く速乾性、アイロン不要の形態安定性も備えた同素材に切り替え、より高い機能性にした。

 ワークウェアスーツは上下で3万円前後で、ジャケット2型・7サイズ、パンツ4型・6サイズ、紺や黒、カーキなど5色に拡充。シャツ、ポロシャツに加え、速乾性など機能が高い白いTシャツのシリーズも開発。9月にはフード付きモッズコートとスカートも発売した。

 販売はオンライン主体だったが、今春から百貨店などで期間限定販売を積極的に実施。三越伊勢丹では仙台、松山など7店で2月から5月にかけて2週間~3カ月間の限定販売を行った。伊勢丹浦和店とアバハウス原宿店では6月から常設販売を開始。秋冬商戦が本格化した9~11月も百貨店では三越伊勢丹の7店と博多阪急で1~4週間、アバハウスでは8月下旬から池袋、恵比寿、札幌、福岡の4店で約3カ月の限定販売を実施。9月末からは「417・エディフィス」10店で別注のスーツとワークウェアスーツの常設販売、11月中旬からはアーバンリサーチストア6店で期間限定販売も行った。

伊勢丹浦和店5階(紳士服自主編集売り場内)の常設売り場

 法人の購入も多く、業種別では建設業が30%、自動車整備や測量、冠婚葬祭などサービス業が21%を占め、作業着に代わる新たなユニフォームとして採用する事例が多い。建設現場監督などスーツと作業着の両方が必要な職種、IT系の技術職や機器のメンテナンスなど作業の多い職種での採用も目立つ。営業職の制服として支給する企業も増えている。

 来期は都内に直営旗艦店を出すとともに期間限定売り場も増やし、店舗での販売を強める。法人向けも営業職への会社支給を含め、より広い業界に提案を強め、さらなる売り上げ拡大を目指す。

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