スーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」(WWS)を製造・販売するオアシススタイルウェアは15日、スカートの販売を開始した。昨年3月の発売時はメンズだけで構成し、同5月からレディスのジャケットとパンツを加え、現在もアイテムを拡大中。レディス商品は最大15%減の価格改定も行い、女性客のさらなる獲得を目指す。18日から10月にかけ、三越伊勢丹の7店で期間限定販売も行い、20年2月期は初年度の3倍の3億円を売り上げる考えだ。
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WWSはスーツに見える高機能な作業着で、工事現場や屋外作業から営業、接客まで、幅広い場面で使えると好評。約1年半で導入企業は建設や不動産、サービス業など250社を超え、個人客にも人気だ。商品はジャケット、パンツ、鹿の子シャツなどに加え、女性用や裏地のない夏物のジャケット、今春夏は白いTシャツ、今秋は出張コートなど服種や色を拡充している。
今回は要望の多かったスカートで、着心地のいい伸縮素材を使い、撥水(はっすい)・速乾、形態安定、丸洗い可能などの機能を備えた新商品を開発した。「ポケットが小さい」「ウェスト周りでスカートが回る」などの悩みに応え、名刺入れが楽に入るポケット、ウェストには滑り止めや背中側にゴムを付けた。S~3Lの5サイズ、黒と紺、チャコールグレーなど4色を揃え、1万1000円で販売する。
「多くの働く女性がもっと快適に働けるように、着心地のいい機能的な商品を提供したい」(中村有沙代表)とレディス商品は、消費増税前の9月から価格改定し、2000~3000円値下げした。現在、レディス商品は売り上げの1割だが、2割、3割と増やしたい考えだ。
秋冬商戦が本格化し、スーツの実需期を迎える9、10月は百貨店のメンズ売り場で、女性用も含む基本商品を軸に今年の新商品を揃え、2~3週間の期間限定販売を行う。18日から伊勢丹浦和、立川店、名古屋三越栄店、10月1日から高松と松山の三越、同2日から仙台三越、同15日から広島三越で予定。