23~24年秋冬コレクションをプレゼンテーションで見せたニューヨークのブランドは、ロック、スポーツ、テーラーリングが重要な要素となった。新興ブランドは、環境問題に取り組むコンセプトが目立つ。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
「アリス・アンド・オリビア」の会場中央にはミニサイズのスケートパークが設置され、モデルの背景にはキャンベルスープ、ハーシーズチョコレート、クラフトのマカロニ&チーズなどアメリカの食品パッケージが並ぶ。その中でいくつか異なるテイストの服を見せた。ロック、ポップな色をのせたヘルシースポーツ、デニムとレディライクのミックスが特に印象的だ。ロックはスタッズ、黒地にゴールドの刺繍、型押しレザーのバイカージャケットで表現。黒の大きな花をびっしり付けて花芯にクリスタルを飾ったトップ、スパンコールを散りばめた黒いチュールのミニドレスといったロマンティックなロックもある。ジーンズはバギーで、ブレードで縁取りしたクロップトのノーカラージャケットとのバランスがいい。ヘルシースポーツは、ベルボトムパンツがキーアイテムだ。
「ケイト・スペードニューヨーク」は、ホイットニー美術館に設置した会場を、新たなブランドカラーのグリーンで彩った。コレクションもそのグリーンに加え、赤、イエロー、ブルーといった原色と白黒を並べて、ポップで明るいイメージを出す。テーラードコートやジャケットに、カラフルなビーニー、クルーソックスにパンプスを合わせて、キュートでスポーティーにまとめた。エナメル、ファー、スパンコール、フェザーでリュクスな気分もプラス。モデルは14人と前シーズンよりずっと少なく、絞り込んだ見せ方をした。
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